巨大ライブ企業に訴訟で挑んだSongkickの顛末

日本のライブチケッティングに関する問題(最近では主にイコール、ネット転売問題になっていたが・・・)は、巷でもかなり関心が高くて度々盛り上がって、自分もつい「海外のチケット販売の方が柔軟性があるぞ!」とつぶやいたりしがちなんだけど、ことアメリカなどの販売に関してはイベントプロモーターLive Nationとチケット販売会社Ticketmasterのブランドで知られる独占企業にほぼ抑えられています。
海外ライヴ好きにはお馴染みのライブハウスのHouse Of Bluesも、ラジオ局もほぼ独占。
アメリカでライブを見に行くたびに取られるバカ高い手数料も、一時の旅感覚だと気にならないものの、アメリカの音楽好きにとっては非常にムカつくものであることは容易に想像できる。(そういえば昔Perl Jamがチケマスに喧嘩売ったこともありましたね・・・)

そんなLive Nationに独占禁止法で訴訟を仕掛けてたのがコンサート紹介アプリなどで知られるSongKickです。日本で使ってる人がどれだけいるか判らないですが、アプリでSpotifyで聴いているアーティストリストから近場とか、行く予定の都市を登録しておけばコンサートリストが送られてくる、場合によってはそこ経由でチケットも買える。海外に行く時はコンサート情報を調べずに済むので非常に役に立つアプリですが、ここがLive NationとTicketmasterのグループ子会社に、「独占しすぎだろ」と反トラスト法訴訟を起こしていた訳です。

既存のアメリカのコンサートの80%とかチケマスが押さえてるらしいんで、まあ言い分は判りますが、数年前からやってた訴訟が決したそうで、ことの顛末は、結局1.1億ドルの買収で技術資産と特許を全部買い取る形で和解。(チケマス強え!) もともと何で揉めてたかというと、Songkick経由でLive Nationのプレセールを紹介したり、売れてないチケットをさばくことでマージンを貰ったりして儲けるビジネスモデルを邪魔されたというもの。場合によってはチケマスのシステムにタダ乗りしていたのをアクセスブロックしたというもの。これで裁判できるのも凄い話ですが、余りにも独占企業過ぎて嫌われるチケマスというイメージは、今も昔も変わらないようです。検索したらNewsPicksにこんな過去の記事があって、Songkickの功罪についても語られています。

songkickのアプリは既にワーナーグループが買収済で、本来の独占にモノ申すという大義は失われて、結局金を取ったようにも感じられますが、ドライに考えたそれも一つの選択肢なのかもしれません。結局一般ユーザー的には得は無いようなそんな話です。