Antibalasのスピンオフ「Armo」がスタート

Antibalasのメンバーがまた新しいスピンオフバンドArmoをスタートしたというニュース。
たしかホーンセクションとかも別バンドをやっていたと思うけど、今回のプロジェクトは、ヴォーカルのAmayoと、トランペットのJordan McLean、パーカッション/ヴォーカルのMarcus Farrarというラインナップ。
音楽性について「この地域のアフロビートと世界の音楽コミュニティから生まれた異なるリズム・セクション」と言及しているけど、要はブルックリンというかAntibalas的なアフロ・ビートのスタイルを継承しつつもう少し他のワールドミュージックのリズム要素などをミックスしたような感じのものという解釈でいいだろうか、
12月29日にブルックリンのBar LunAticoで初ライブを演る予定。動画がVemeoにアップされているが、これはニューヨークのNublu151でやったワークショップでの顔見せ的なセッションのもようだとか、一瞬過ぎてさっぱりわからないけど、29日のライブがテーパーズソースで出たら確認してみたいですね。

best of 2016

ベストアルバムという括り自体に興味を失いつつあるのですが、一応年末ということでメモ程度に。数年前からSpotifyを使ってたのですが、ここ数年でリコメンド機能が凄いことになっていて、毎週膨大に追加されるニューリリースだけに縛られて音楽ライフを過ごすのももったない気がしますね。
基本的にアメリカーナ、ルーツ・ロック、ジャムミュージック、R&B、ジャズ中心のセレクトです。

Amos lee – Sprit
Anderson Paak – Malibu
Anoushka Shankar – Land of Gold
Bauer – Eyes Fully Open
Bj the Chicago Kid – In My Mind
Bob Weir – Blue Moutain
Bon Iver – 22, A MILLION
Bonnie Raitt – Dig In Deep
Carrie Rodriguez –  Lola
Charles Lloyd & the Marvels – I long To See You
Charlie Hunter – Everybody Has A Plan Until They Get Punched in the Mouth
Charlie Wooton & Rafa Pereira – Zaaduo
David Bowie – Backstair
DePedro – El Pasajero
Howe Gelb – Future Standards
Jim James – Eternally Even
Lee Fields & The Expressions – Special Night
Leonard Cohen – You Want It Darker
lucinda williams – The Ghosts of Highway 20
Parker Millsap – The Very Last Day
Sierra Hull – Weighted Mind Import
The Lemon Twigs – Do Hollywood
The Rolling stones – Blue & Lonesome
Van Morrison – Keep Me Singing

ウディ・ガスリーの未発表の歌詞もとに制作したデル・マッコーリーの新作が4月に発売

ブルーグラスのレジェンド、デル・マッコーリー(Del McCoury)のニューアルバム「Del and Woody」が4月15日に発売される。タイトルの通り「デルとウディ」ウディとはウディ・ガスリーのことで残された歌詞をベースにデル・マッコーリーが音楽を付けたものだ。

ガスリーの遺作、特に未発表の歌詞は、娘のノラ・ガスリーが管理しこれまでも、何組みかのミュージシャンたちの手によって新しい作品集として形になってきたが、今回のデルに関しては、2009年のニューポート・フォークフェスでデルのステージを見た彼女がそのサウンドにすっかり惚れ込んでアプローチして来たことが切っ掛け。
数年前からノラ氏所蔵の数十曲分の歌詞が徐々に送られようやくプロジェクトとして発表できるようになったそうだ。(2013年にはデルの公式でもレコーディングの模様が紹介されているので3年かかってようやっと完成したという労作だった模様ーー)

ノラ・ガスリー自体も元々フォーク系のシンガーで現在はThe Woody Guthrie Foundationを主催し父親の音楽資産を管理しながら次世代に伝えるプロジェクトやコンサートなどを企画している、今回の「Del & Woody」のその一環で1月末にお披露目的なコンサートがアルバムに先行して行われている。

実際ウディ・ガスリーの未発表の歌詞は膨大に残っており、一番有名なところではウィルコとビリー・ブラッグが未発表の歌詞に自作の演奏を乗せて完成させた『Mermaid Avenue』のシリーズ3部作およびコンプリートセッションがある。
2014年にデル・マッコーリー・バンドのライブをみたが真夏の野外で75歳(現在77歳)にしてなおキレ味するどい演奏を見せてくれた。なかなか日本に招聘するのは難しいミュージシャンだと思うので、また海外で見る機会があればなと思っている。(若干ブレ気味だがそのLockin Festival2014の映像があったので懐かしいので張っておこうと思う)

【5月に新作発売】クラプトンとグリン・ジョーンズの40年目の再タッグについて

エリック・クラプトンの新作が5月20日にリリースされる。プロデューサーは1978年の「バックレス」以来のグリン・ジョーンズ。

海外メディア(今回はUltimateclassic Rockの記事を参考にした)によると、通算23作目となるアルバムタイトルは「I Still Do」すでにトラックリストも出ており(以下収録曲)

Alabama Woman Blues
Can’t Let You Do It
I Will Be There
Spiral
Catch the Blues
Cypress Grove
Little Man, You’ve Had a Busy Day
Stones in My Passway
I Dreamed I Saw St. Augustine
I’ll Be Alright
Somebody’s Knockin’
I’ll Be Seeing You

カヴァーとオリジナル全12曲、ボブ・ディランのカヴァー「I Dreamed I Saw St. Augustin」は『John Wesley Harding』に収録されていた曲、あとロバート・ジョンソンの「Stones in My Passway」なども演奏している。

ジャケ写についての言及もあり、ピーター・ブレイクがイラスト風のアートワークを担当。
ビートルズの「サージェント・ペパーズ・・・」のという言及があるが、今回の作品のイメージだとポール・ウェラーの「スタンリー・ロード」とかザ・フーの「フェイス・ダンシズ」当たりのタッチを思い出すとピンと来るかもしれない。あとクラプトンのライヴ盤『24ナイツ』の抽象的なアートもブレイクの手によるものだ。

グリン・ジョーンズの最近の仕事が気になったので調べてみたら近々ではローリング・ストーンズのライブアーカイヴのエンジニアや、デヴィッド・ボウイのベスト盤、フェイシズの再発プロジェクトなど過去に携わった作品のブラッシュアップ作業が主な活動。
比較的新しいオリジナル・アルバムだと、2014年に他界したイアン・マクレガンがバンプバンドと制作した遺作「United States」、バーモンド・テンチのブルーノートからでた初ソロ「You Should Be So Lucky」など、どれも佳作揃いなので期待できそうだ。

クラプトンの公式サイトにも「グリン・ジョーンズとのリユニオン」という言葉があるように「スローハンド」の40周年を契機にした記念的な作品の意味合いも強そう。思えば『レプタイル』以降、21世紀に入ってからのクラプトンはルーツと自分の辿った道の振り返りの旅を延々と続けている訳でキャリア後期になって1−2年のスパンで出している作品を俯瞰的に改めて聴いてみるのも面白いかもしれない。

April Fool

20年前位の人に「2015年にレコード好きがアナログ盤欲しさにレコード屋に並んでる」と聞いたら「エイプリルフールのネタかよ」と即答していたでしょうね・・・
パティ・スミスの「エイプリルフール」、気が付いたらもう3年前の作品ですか・・・元恋人のトム・ヴァーレインが参加したことでも話題になったけど、ニコライ・ゴーゴリの誕生日4月1日にかけて書いた曲。

BANDITOSというど直球のロックンロールの新人

ここ最近またBloodshot Recordsの名前を耳にすることが多くなった。といってももはや死語みたいになってるaltカントリーのブームから20年、今日までずっとこのレーベルは殆ど同じことをやってて(1993年開設だからかれこれ22年にもなるのだけど)、最近そんな老舗アメリカーナレーベルから面白い新人のデビュー作がリリースされるというので紹介したいと思う。

「BANDITOS」3月にNPRで一曲ピックアップされて以来、ちらちらと気になっていたのだけど、ナッシュビル出身のバンド。ど直球かつトラディショナルなロックンロールバンドという印象の6人組。男女のフロント・ヴォーカルとか含め色々と時代錯誤的な雰囲気もあるのだけど軽快なブギーナンバーの「Cry Baby Cry」とか、女性ヴォーカリストががなるように歌うスクリーミン・ジェイ・ホーキンスの「I Put A Spell On You」のビデオ映像とからYouTubeを掘り返してたら面白いのが出て来た。

先日のSXSWでも話題になっていたし、5月12日発売のセルフタイトルのアルバムも楽しみです。ジャケットがいきなりアメリカン・フラッグっというセンスからも察するものがあります。
アラバマ・シェイクスが出て来た時にも「クラシックロックと比べての小物感・・・」的なくだらない突っ込みがチラホラ見受けられたんだけど、普通に酒飲んでイエイ!みたいなバンドにそこまで考える必要がないかと思っております。意外にきっちりとしたルーツ観をもってそうなのでそこらへんも含め期待したいところです。

https://www.bloodshotrecords.com/album/banditos

Michael KiwanukaのZepカヴァー「Ten Years Gone」

Michael Kiwanuka(マイケル・キワヌカ)がレッド・ツェッペリンの「Ten Years Gone」のカヴァーをネット上に公開。『フィジカル・グラフィティ』のリーシューもでたばっかりだしインスピレーションが沸いたものと思われます。これは「MOJO」の最新号用の素材ですね(まだ買ってない)。この件についてのインタビューもあるので後ほどざっくり訳します。

Otis Taylorのライヴ映像

今日はOtis Taylorについて。この人については70年代に入る前までブルーズの世界でそこそこの評価を得ていたものの、食えなくなって90年代の半ばまで家具屋をやってたりして典型的な埋もれたなかから復活したブルーズマンなんだけど、ここ数年定期的にアルバムも出していて元気です。90年代の作品での独特なトランス感あるギターサウンドもないすだったんですけど近年の作品の地味ながら地に足のついたルーツ音楽も最高にいい。やっぱり結構浮遊感あるサウンドは健在なんだけれどより渋みが増してハズレが無い感じ。

ライヴ映像をたまたま見つけたんですよねジミヘントかもやっててライヴも凄くいい。3月10日に新譜を出すタイミングでこの名前が目に入って来た訳です。


Dylanの「Shadows in the Night」のVol2が出るかも

あくまで「ラノワの証言」から、という話ですがボブ・ディランの新作カヴァーアルバムの続編がもう一枚でるのでは?という話が浮上しているようです。

ネタ元はダニエル・ラノワのインタビュー、ラノワとディランがリリース前の録音をリスニングパーティーをしたという話ですが、そのとき聴いた21曲の録音のうちの10曲しかリリースされなかったという話で「実はもう一枚出すつもりだろ」という、発売云々に関してはどこまで真実だろうかという気もしますが、そういう事実があるということです。

「Shadows in the Night」はリリースしてから今年頻繁に聴いてる一枚なのですが、俗にいう「ディラン・シナトラを歌う」的な単純なカバー集というよりも、2000年代中半からのディランのライヴ演奏の変化とか、並走するように「theme time radio hour」のDJ稼業で発揮された選曲などで聴かれた幅広いポピュラー音楽の選曲などを追ってると出るべくして出た素晴らしく醸成されたアウトプットという印象。クリスマスアルバムといいこのカヴァーといい結構否定する方も時折見受けられますけど、進行形のディランという解釈の中ではとっても自然な一枚だと思います。

Bob Dylan Reportedly May Release a Second Volume of ‘Shadows in the Night’
Daniel Lanois confirms more Sinatra coming from Bob Dylan: ‘A sacred ground for him’

R.I.P. Leonard Nimoy スポック船長が歌うジョニー・キャッシュ

今朝レナード・ニモイが亡くなったというニュースが流れました83歳。(NY Timeの死亡記事が詳しい)。
スポック船長のことなどは映画系のサイトが伝えてると思うので、少しばかりかつて彼がリリースしたレコードの話を書こうと思います。
レナード・ニモイは個人名義で何枚かアルバムをリリースしていて、スタートレック関連のも含めると数字が曖昧なのですがソロ名義で6枚、その内1960年代後半から70年にかけて5枚のアルバムをナッシュビルの名門Dot Recordsから発売していますが、歌ものと朗読とが混ざっているんですが、カントリーやポップスをスゲエええ声で絶唱している訳です。

その時代の音源を中心にウィリアム・シャトナーの朗読レコードと混ぜて作った「The Best of Leonard Nimoy & William Shatner」というコンピかなり愛情溢れた好企画盤ですが、宇宙とカントリーとシェイクスピアが同居するというトンでもない内容にも関わらず不思議と整合性が取れているいい仕事です。
絶叫朗読で「ミスター・タンブリマン」や「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイアモンズ」の歌詞をシャウトするウィリアム・シャトナーのインパクトの強さに持っていかれがちですが、レナード・ニモイの歌がまたいいんですよね。。。
ディオンの「Abraham, Martin and John」、ジョニー・キャッシュの「 I Walk The Line」とか、ボビー・ヘブの「Sunny」なども歌っております。